Googleが自社ブランドのPixel4を発表した。
昔はNexusブランドでスマホやタブレットを販売していた。でもあまり売れなかったのかNexusブランドはなくなってしまった。しばらくするうちにPixelブランドで再度スマホを販売し始め、それの4代目の発表である。
うぉーーっといった機能や情報があるわけではなく、なんだかスマホ自体に地味な印象を持った。初代Nexusの発売のときは期待感があったのだが、Pixelになってからは微妙な感じが否めない。
スマホに飽きてしまったのか、Google製のスマホに期待していないのかわからない。しかしAppleのアイフォン発売やほかのスマホメーカーの発表よりも期待していないのが自分でもわかる。
なぜかと考えてみると、それはやはり人間の認知とブランドによるものだと思う。Googleは検索エンジンの会社であり、ネットサービスで稼いでいる。それがスマホを発売したところで人間の認知とはずれてしまい、すごいと思うことができない。
これはたとえば、トヨタ自動車が消しゴムを発売したところで「だから何?」というようにブランドの認知とプロダクトがずれているのである。AppleがiPhoneを発売するのは何か新しく楽しいものがあるかと期待させてくれる。しかしGoogleのスマホには期待といったそれがないのである。
断っておくと僕はGoogleの思想が好きである。しかしスマホは好きになれない。それはGoogleの方向性とずれているように感じるからかもしれない。
Googleブランドが好きだからといって、スマホやアクセサリー、かばんや靴までGoogleでそろえようとは思わない。その一部として、スマホもGoogleで統一しようとは思わないのだ。
やはり1つのアイテムに1つのブランドが認知しやすくなているのだろう。スマホ、パソコン、テレビ、車、かばん、財布、それぞれのアイテムで思い出されるブランドがあるだろう。そのようにGoogleとスマホはブランドで結びつかないのだ。
You Tubeが伸びているが、これがGoogle動画やGoogleムービーではここまで流行らなかったと思う。You Tubeといった新しいブランドだからこそ、動画=You Tubeに認知されていったのだ。
このGoogleスマホもGoogleブランドは取り払って、新しいブランドで勝負すべきである。たとえばPixelという会社のスマホという位置づけにし、実はGoogleの子会社なんですよといった戦略である。そうすればGoogleとスマホの微妙な認知のずれを感じさせることがない。
Googleがスマホを販売するのは、コンビニとスーパーのためにがんばってきたのに、突然プライベートブランドを発売し、それを全面的にプッシュする、それはないよーといった感がある。スマホメーカーと一緒にがんばってきたのに出し抜かれた気持ちにさせるのではないだろうか。
スーパーのカップラーメン売場に行ってPB商品が山積みされていても「やっぱりカップラーメンは日清カップヌードルだよな」とブランドスイッチせず買ってしまうのである。それはそうと日清のカップヌードルがおいしいのは間違いない。
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