『空飛ぶタイヤ』映画版の感想。事件がコンパクトにまとまって楽しめます。

空飛ぶタイヤ映画版

『空飛ぶタイヤ』2018年。映画版の感想です。空飛ぶタイヤのドラマ版は2009年に仲村トオルと田辺誠一主演で放送されました。それの映画版ということで、長瀬智也、ディーン・フジオカ主演で映画版として公開されました。

池井戸潤原作の社会は映画。実際に起きた事故をオマージュしたような作品となっています。小説とドラマで人気が出たことによって、再びスクリーンに登場しました。

ことの概要は非常に複雑で小説を読む時間がないけど、事件に興味がある人にとってコンパクトにまとめられている良作だと思います。ドラマ版に比べてかなり省略されている部分はありますが、それでもおおまかな概要がわかりますので、社会問題となった事件の雰囲気を味わいたい人におすすめの映画です。

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長瀬智也とディーン・フジオカがイケメンすぎ

社会派映画といってもある程度は見栄えが良くないと誰も観てくれません。運送会社の社長に長瀬智也、車メーカーの担当にディーン・フジオカが配役されています。この二人がイケメンすぎます。

二人が佇んでいる絵や会話の雰囲気だけ観ると、どこかのトレンディドラマのよう。運送会社の社長とサラリーマンには見えません。イケメンであるものの、お話の中の登場人物として感情移入することが難しいのではないでしょうか。

ただリアルを追求しておっさん俳優二人を主演にしたところで話題性も視聴されることも少なくなるでしょう。そのバランスは難しいと思いますが、イケメンすぎて雰囲気に合わない気がします。

事件のダイジェスト版のような構成

複雑な事件を2時間程度でまとめたのはとても難しく、それをわかりやすくエンタメとして成立させたことは評価できます。とっつきにくい内容も、イケメン俳優を抜擢したり演出に凝ってみたりと苦労が伺えます。

しかしエンタメ映画である反面、社会性のリアルな部分が抜けてしまっているのは残念です。どちらもうまく両立させるのは難しいので、映画版はエンタメ部分を強調したのだと思います。

話の流れも急展開し、省略されている部分も多いのでついていけない人もいると思います。それくらい場面展開が早いです。登場人物も多く、どうしてこうなったのかなどの説明も不十分で「理解」する映画ではなく、事件の雰囲気を楽しむ映画だということですね。

どんな人におすすめの映画か

『空飛ぶタイヤ』映画版は事件の概要を2時間程度で楽しみながら知りたい人におすすめの映画です。社会ドラマとエンタメ映画のどちらよりでもなく中途半端に収まっているのが残念な気がします。複雑な事件概要をまとめるのは難しいので仕方ないとは思います。

この『空飛ぶタイヤ』映画版はメーカーの不祥事を風化させてはいけないという意味では大変意味のある映画だと思っています。なにか伝えたい思いがあるけど、予算や興行収入の問題もある。そのせめぎあいの中で絶妙に生まれた映画なのではないでしょうか。

少しでも悲惨な事件の概要が知りたい人はご覧になることをおすすめします。どちらかというとドキュメンタリー映画かもしれません。具体的にするのはメーカーへの配慮から難しいでしょう。それはそうと、二度と悲惨な事故を起こさないよう伝えていきたい映画、それが『空飛ぶタイヤ』です。

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