自動車のタイヤが黒い理由はカーボンブラックを充填しているから

車の重要な部品にタイヤがあります。車体を支えていて重さやスピード熱などとても過酷な条件で使用される部品であるタイヤ。そのタイヤが黒い理由を紹介させていただきます。

タイヤが磨り減って交換しようとタイヤショップに訪れるといろんなメーカーのものが展示されています。でも見渡す限り黒色ばかり。当たり前の光景ですが、ちょっと立ち止まって考えてみてください。

「どうしてタイヤは黒ばかりなの?」

この記事はなぜタイヤは黒ばかりなのかといったちょっとした豆知識を紹介させていただきます。

昔の自動車のタイヤは白色または飴色だった

今ではタイヤの色は黒が当たり前でした。でも1895年頃はタイヤの色は白か飴色が主流でした。今では想像がつきませんよね。

ゴムはゴムの木から採取します。ゴムの木にナイフを入れると白い牛乳のような液体が流れ出てきます。これがゴムの原料です。そこから想像しみるとゴムは白いのです。ですから自動車のタイヤがゴムだとして黒いのは特殊なのがわかります。

カーボンブラックがタイヤを黒くしている

ゴムを自動車のタイヤとして利用するために様々な研究と開発が行われてきました。そのひとつにカーボンブラックを白いゴムに混ぜるといった進化がありました。

カーボンブラックとは簡単に説明すると炭素。すすのようなもので黒インクにも使われています。今ではタイヤの補強材として使われるのが主流です。

カーボンブラックは油やガス等を原料として,熱分解法や不完全燃焼法等によって製造される工業用すすの総称です。

日本ゴム協会誌

白いゴムにカーボンブラックを充填することによってタイヤの強度や耐久性が向上することがわかりました。それからは自動車のタイヤに用いるゴムにはカーボンブラックを充填し生産されるようになったのです。

カーボンブラックを補強剤として使用することにより耐摩耗性と摩耗寿命を向上させたタイヤが1910年頃に開発され、この頃からタイヤの色は一気に黒色へと変わっていきました。ここで登場してきたカーボンブラックがタイヤをはじめとしたゴム製品を黒くしている正体です。

日本ゴム協会誌

カーボンブラックはタイヤの強度と耐摩耗性を上げている

自動車のタイヤが黒い理由をざっくりいうと「白いゴムにすすのようなものを混ぜているから」ですね。白いゴムのままでは強度と耐久性が低いので自動車のタイヤとしては使えません。タイヤの進化の過程にカーボンブラックを混ぜたのがきっかけでした。

自動車のタイヤにはカーボンが質量の3割程度も入っているそうです。ということは自動車のタイヤはゴム単体ではなく、ゴムとカーボンといったほうが正確かもしれませんね。

日常的に目にする自動車のタイヤが黒い理由を紹介させていただきました。ちょっとした豆知識で自動車ライフが楽しくなりますよね。タイヤショップに行ったらカーボンブラックのことを想像するとタイヤ選びがもっと楽しくなるかもしれませんね。

参考文献

古藤工業株式会社

東海カーボン

コメント